寄せられたご質問の一部をご紹介します。
Q1.セメント不使用の「ハーデン」は、なぜ固まるのですか?
原料に何を使用していますか?
A1.PS灰、高炉スラグ微粉末、石膏などの産業副産物やリサイクル素材を多く使用しております。その中でも製紙工場から発生するPS灰(ペーパースラッジ燃焼灰)が特色のある素材になります。PS灰は吸水性に優れた素材でありハーデンの土壌固化改良特性の中心となっています。これらの素材が組み合わさる事で優れた改質効果と固化反応が生まれます。
Q2. 配合試験を行わずに添加量を決めたいのですが、「ハーデン」を何㎏添加すれば良いですか?
A2.一般的には50㎏/m³から150㎏/m³程度の添加量になりますが、水分量・密度などの原土性状や目標強度などにより変化しますので、配合試験を実施して添加量を確認してから使用していただくことを推奨します。
簡易に固化具合を確認する方法として、アグロジャパンでは「かんたんお試しキット」を準備しております。
お客様にて計量カップを使用してハーデン改良の効果確認が簡易にできるものになります。
ご希望される際はお問い合わせください。
Q3. セメント系固化材による事前確認試験において、基準値を上回る六価クロムが溶出しました。
セメント系以外の固化材を探しています。「ハーデン」は、使用できますか?
A3. 「ハーデン」はセメントを一切使用しておらず改良土における六価クロムの溶出の心配がありませんので安心して使用できます。ハーデンは製品単体の固化体で成分分析試験を定期的に実施しており、重金属などの有害物質が土壌環境基準の基準値以下であることを確認しております。
Q4. 配合試験は対応できますか?
A4. 対応できます。一軸圧縮強度試験、又はコーン指数試験による添加量決定配合試験を実施できます。
改良対象土のサンプル土をご提供いただきアグロジャパン試験室にて配合試験を行います。
また、外部試験機関での配合試験に対しては、試験用に対象製品をご提供させていただきます。
Q5. 「ハーデン」は、セメント系固化材よりも強度が出ますか?
A5. 一般軟弱土においては、セメント系固化材の強度が高くなります。
セメント系固化材の添加で強度発現がうまく発生しない場合や、セメント系固化材の添加量が150㎏/㎥を超えるような場合は、ハーデンの方が強度が高くなる可能性があります。
ため池浚渫土、河道掘削土、黒ボク土、ローム土など高含水軟弱土、泥土、有機質土においては、ハーデンが優位になる場合があります。
そういった場合は、是非ハーデンによる比較検討を実施していただきたいです。
Q6. 「ハーデン」を混合するとどのくらい体積が増えますか?
A6. ハーデン混合量分の体積増加にはなりませんが、実際には確定値はありません。ハーデンの改良効果により成分が変性しますので体積増加は微量であると推察します(推定値は2~4%増加)。実際には、対象土のほぐし率・締固め率の確認と合わせて、未添加土と比較しフィールド試験による確認をお願いします。
Q7.「ハーデン」は再泥化しませんか?
A7.土壌固化に対し適切な添加量を添加し均一な撹拌が行われ、固化反応が正常に発生した場合、再泥化しません。
添加量が少ない場合、固化反応が起こっていない原土が水を含んで全体として再泥化の状態になる可能性はあります。
Q8. 「ハーデン」施工時の粉塵対策は?
A8.対策としては、
1.散水養生を適宜実施する。
2.防風ネットなどにより粉塵対策を実施する。
3.改良プラントや自走式改良機の混合機械選定をする。
などの対策があります。現在粉塵抑制タイプの開発を進めております。
Q9.「ハーデン」改良土は、産業廃棄物になりますか?
A9.ハーデンを用いた改良土は、セメントを使用しておりませんので廃掃法上のいわゆる「産廃」の対象にはなりません。しかし残土処分をする場合は、残土処分場の規定により改良土は受け入れ不可となっている場合があります。
ご利用いただく前に事前に確認を行っていただくことを推奨いたします。
また、杭打ち工事の汚泥の様に、対象土発生の時点で産廃の対象となる発生土はハーデン改良を実施しても産廃扱いとなり、これが変更されるものではありません。